八ヶ岳のむかしばなし

八ヶ岳を望む諏訪盆地は、御柱という7年に1度行われるお祭りがあります
御柱は、八ヶ岳のふもとから大きな木を皆で切り、曳き、諏訪大社に建てるお祭りです
山と森を大事に守り尊び、山から流れる清流で人々は営む暮らしをはるか昔から受け継いできました
そんな八ヶ岳は、地元に住む人々の間で面白いお話が今でも語り継がれています

むかしむかし、おおむかし、八ケ岳がまだ活火山だった頃のお話にさかのぼります。
その頃は、富士山も活火山で煙をあげていました。富士山の神様は「木花柵耶姫(このはなさくやひめ)」、八ケ岳の神様は「磐長姫(いわながひめ)」、いつもこの神様は、お互いの自分が一番高いとお互いにいっていました。

ある日の事です。
富士山の神様が八ケ岳の神様に向かい、「わたしのほうがあなたより高いのよ」と言い八ケ岳の神様は「わたしのほうが高いわよ!」と、喧嘩になりはじめました。
その結果、見かねていた如来様が、この喧嘩をいいかげんやめさせようと思い、「水裁判をしてやろう」との事になり八ケ岳の峰から富士山の峰まで長い樋をかけ、そこに水を流したそうです。
すると、水は八ケ岳から富士山へと流れ、八ケ岳のほうが高いという事に決まったのです。
ところがプライドの高い富士山の神様はこの結果にはどうしても承知ができなく、怒ってしまって思わず八ケ岳を蹴飛ばしてしまいました。
すると、天地も揺らぐほどに大音響と共に、八ケ岳は8つに裂けてしまいました。それで、八ケ岳は現在の形となり、富士山よりも低くなってしまったのでした。

このお話は、八ケ岳の裾野に住む私達の間で古くから言い伝えられているお話として有名です。
実際の高さは、
蓼科山2530m、天狗岳2645mとなっています。

おしまい